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zoom RSS 少年たちの密室/古処誠二

<<   作成日時 : 2006/04/24 14:47   >>

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少年たちの密室
あらすじ(Amazon「BOOK」データベースより)
東海地震で倒壊したマンションの地下駐車場に閉じ込められた六人の高校生と担任教師。暗闇の中、少年の一人が瓦礫で頭を打たれて死亡する。事故か、それとも殺人か?殺人なら、全く光のない状況で一撃で殺すことがなぜ可能だったのか?周到にくみ上げられた本格推理ならではの熱き感動が読者を打つ傑作。

(感想)
 読後が非常につらいです。ミステリーとしても申し分ないのですが、頭に社会派ときちんと入れてもらいたい内容ですね。
 私事ながらにこの状況は記憶に痛いものが走ります。その時の自分と宮下くんが微妙に重なりました。
 まぁ、彼ほど立ち向かうことはできませんでしたが・・・。

 下手くそな推理小説にうんざりしている人に。──恩田陸

 の言葉は正確にこの小説を捉えているのではないでしょうか。

 著者は、自分にとって問題意識のあるものを題材に書かれると、何かに書いてありました。 現実に今、聖職(医師、宗教、教師)はなくなってしまったといわれますが、本当にこんな状況があるのなら、誰も学校になど子供を行かせないでしょうね。

 何年か前にいじめの問題が大きくクローズアップされた時期がありましたが、現況はどうなのでしょうか・・・。
 教師という職を休みがいっぱいあるからで選択した・・・などという話も聞いたりするのですが、夜回り先生とまではいかなくとも、普通に信頼できる先生にはいてほしいものです。

 さらには親が子供化しているという話も聞きますが・・・。子供が子供を育てれば問題意識を持たないし、処理できない子供が育つ?というようなことをテレビで見た記憶があります。
 実際、親になったことのない自分には語るべきものはないのかもしれませんが、木の上に立って見ると書いて親となります。ほんとに心のそこから見通している親はどれぐらいいるのでしょう。

 この小説からは作者の怒りを感じることが出来るのではないでしょうか。
 想い至る道は違えども想い至ってもらいたい気持ちでいっぱいです。
 機会があれば一読ください。
少年たちの密室 (講談社ノベルス)

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タイトル (本文) ブログ名/日時
少年たちの密室 古処 誠二 (著)
教師にはお勧めしません。 ...続きを見る
バンパク!
2006/05/30 01:17
「少年たちの密室」を読了
古処誠二さんの『少年たちの密室』を読了。内容(「BOOK」データベースより)東海地震で倒壊したマンションの地下駐車場に閉じ込められた六人の高校生と担任教師。暗闇の中、少年の一人が瓦礫で頭を打たれて死亡する... ...続きを見る
Gotaku*Log
2006/06/17 15:28

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
カイさん、今日は。

私、荒れた学校を作る元凶は、教師じゃなくて親のような気がしています。勿論、破廉恥罪で捕まるようなロクデナシ教師は例外と捉えてのことですが…。

学校の先生も、それなりには頑張っていると思うのです。
ただ、周囲の期待や教師という職業に対する或る種の先入観が、その頑張りを見え辛くしている部分があるのではないかと思っています。
おまけに―、
とんでもない親が多いのですよ。(笑)
こんな親がいたら、先生も善を成すことが困難になるだろうなー、と思える輩がゴロゴロ存在しています。

親の責任と学校の責任を明確にし、双方がその領分の中でしっかり頑張るように努めれば、もう少しましな世の中になるのではないかな?と思っています。

あ、演説をしてしまいました。
ごめんなさい。^^
眠り猫
URL
2006/06/17 16:03
眠り猫さん、こんばんわ。
 「自由とは責任を意味する」とのたまった方がおられましたが、日本の自由は「気まま」ぐらいの解釈の人が多い気がします。
 そこらあたりに親の責任を理解できない環境が日本の世間一般にある気がするのですが、どうでしょうか。
 そして、教師も同じ環境の中で育ち、真に教育できる土台なきままにサラリーマン化している。
 いわばお互いに独立した間違いが、相互作用により拡大している。そんな風に自分は捉えています。
 どちらかに責任があるのではなく、どちらにも責任があるのでは・・・。
 いうなれば、お互いに円を描き共に責任の範疇は円の中と言っているようなものです。
 お互いがもう一歩でも二歩でも前にでて責任の範疇が重ならなければいつまでも円と円の間に空間が残ったままです。
 そしてその空間こそが教師にとって親にとっての逃げ場なのではないでしょうか。
 ゆえに親、教師ですら教育し直さなければならない事態が今の日本ではないかと・・・。それを考えると結局教育に戻ってしまうんですが・・・。
カイ
2006/06/17 19:25

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