未完成 あらすじ(Amazon「BOOK」データベースより) 世界の常識がひっくりかえっても表沙汰にすることができない大事件―二重三重に閉ざされた孤島の射撃場で、何人もの隊員が見守るなか、小銃が消え失せた!事態を完璧な秘密状態のまま解決するという難題に挑むのは防衛庁調査班の朝香二尉と相棒の野上三曹。謎解きと小説の面白さが奇跡のように調和した傑作。 (感想) 前作のUNKNOWNに続き朝香二尉の殺人のないミステリー。相変わらずの朝香二尉ですがなんとも好きなキャラクターになってしまいました。 著者からの問題提起は今回も様々な部分に及んでいますが、きちんと伏線のうえにミステリーを溶け込ませる点は上手いなあというところです。 奥深いといってしまえばそれまでなのかもしれませんが、ハード面、ソフト面ともに未完成な状況を考えれば、やはりこの国、ひいては世界そのものが未だに完成形をみない状況なのでしょう。 未完成---色々なところで不協和音は奏でられているんでしょうね。 考えさせられる小説ですが、もう少し問題提起の部分は掘り下げても良かったのでは・・・。 ミステリーとしては申し分ないと思います。
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場違いなコメントを入れてしまいます。 |
眠り猫 URL 2006/07/04 02:02 |
とうとう直木賞まできてしまいましたか・・・。 |
カイ 2006/07/04 11:59 |
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