心の音

アクセスカウンタ

zoom RSS 名探偵の呪縛/東野圭吾

<<   作成日時 : 2006/06/01 08:41   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 1

名探偵の呪縛
内容(「BOOK」データベースより)
図書館を訪れた「私」は、いつの間にか別世界に迷い込み、探偵天下一になっていた。次々起こる怪事件。だが何かがおかしい。じつはそこは、「本格推理」という概念の存在しない街だったのだ。この街を作った者の正体は?そして街にかけられた呪いとは何なのか。『名探偵の掟』の主人公が長編で再登場。

(ネタバレ・感想)再読
 当時この本を読んだ時の衝撃たるや・・・。
 本格推理としての出来ではなく、当時の東野さんの想いが具現化されたような小説だったからである。

 実際がどうだったのかは解りませんが、本書が発売された時期(1996)は東野さんの本が売れているという感覚が自分にはまだありませんでした。
周りにそういう知り合いがいなかったこともあるかもしれませんが、今程の人気はなかったような気がします。
 それよりは、新本格なる造られたブームのようなものに流されている感じの時代でしたかね。

 自分としては、二階堂氏のように本格はこうでなくては、こうなっていないから間違いなどという概念を正直考えたことがありません。
 綾辻氏が出現して新本格ブームなども登場し、確かに読んでびっくりする部分もあれば、アンフェアだぁ、と言いたくなるものもあり、別段本格と新本格の違いもそう違わないだろう?
という結論に達し、どちらを読まなくなったかというと後者なのですから・・・。

 「名探偵の掟」は、小説のなかでの本格推理はこういう土台がある。こういう疑問がある。それはご都合主義だろう、と色々提供されています。
 しかし、自分としては、頷ける部分もあるし、あぁそんな感覚もあるかなぁぐらいで、あまりピンとこないところもあったりします。
 様は、本格ファンもどきであり、単なる東野ファンなのです。
  
 その後を見ても完全な本格推理というものは少なくなったのかもしれませんが、どの本もハズレのないものばかりで、本格だから・・・という理由で東野さんの本を読んだことはないような気さえします。
 ただ、それは東野さんの作風の幅が広いからであってクローズドサークルのようなものはやはり好きではありますが・・・。

 作中に本格推理にたいしてこのような文章があるのですが、何かのインタビューでは「その時期での素直な気持ちを書いた」と述べられていました。

 「私は自分が快適に遊べる遊園地を求めていたのだ。
 あの感情をなくしてしまったのはいつだろうと考えた。
 それはあまりにはるか昔すぎて、正確に思い出すことが出来なかった。」

 「この世界に物足りなさを感じたんだ。自分にはほかに、やりたいこと、やらなければならないことがたくさんあると気づいた。そのためにはここを出ていかざるをえないとわかったんだ」


 しかし、東野さんは楽しい遊園地を捨て去った訳ではないと思うのです。
 遊園地のアトラクションは確かに変わったのかもしれません。しかし、それはたんに固定されたものではなくなり、変幻自在に変化させえるアトラクションに変わっただけだと思うのです。

 現にまだここに、その遊園地で遊ぶ読者がいるのですから・・・。
名探偵の呪縛 (講談社文庫)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
『名探偵の呪縛』 東野圭吾
名探偵・天下一大五郎が登場するシリーズ第2弾で文庫書下ろしの長編作品だが、短編集『名探偵の掟』の続編というわけではない。 ...続きを見る
【徒然なるままに・・・】
2008/10/29 22:33
【本】名探偵の呪縛
        『名探偵の呪縛』       東野圭吾        講談社文庫【comment】先日読んだ『名探偵の掟』がなかなか面白かったので、シリーズ2作目というコチラも読んでみました〜 &nbsp;-story-図書館を訪れた「私」は、いつの間にか別世界に迷い込み、探偵天下一になっていた。次々起こる怪事件。だが何かがおかしい。じつはそこは、「本格推理」という概念の存在しない街だったのだ。この街を作った者の正体は?そして街に掛けられた呪いとは何なのか。(裏表紙から抜粋)前作の「ふぉふぉふぉ... ...続きを見る
★YUKAの気ままな有閑日記★
2009/06/27 23:33

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは〜♪
カイさん、お久しぶりです。お元気ですか?

私は掟がとても面白かったので本書も手にしましたが、、、イマイチ面白さを感じませんでした(汗)
東野さんの作品をお好きで、ずっと読んでいらっしゃる方と、そうでない者では受け取り方が違うのかもしれません。
私は残念ながら後者ですので、「暗い・・・」って思っちゃいましたが、東野さんの想いを感じ取られた方もおいでなのでしょうね〜
由香
URL
2009/07/05 13:15

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
名探偵の呪縛/東野圭吾 心の音/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる