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zoom RSS 白夜行/東野圭吾

<<   作成日時 : 2006/06/11 22:07   >>

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白夜行
出版社/著者からの内容紹介
19年前の大阪の質屋殺し。迷宮入りしたこの事件に関係した少年と少女が歩んだ道は…。絶望の白い光の中、魂の荒野を行く男と女を、叙事詩的スケールで描く傑作ミステリー長篇。

(ネタバレ・感想)再読5回目
 初めて本書を読んだ時、ページをめくる手がとまらない、でも、とめたいという矛盾に直面した。
 あまりにも面白くて読み終えてしまうのがもったいなかった。
 ラスト30ページを残して3日間読まなかった。
 そして我慢できず読み始めて終了。
 という初めての体験をした。
 読後がどうのこうのではない。やるせないやら、やりきれないやら、ほんとわけのわからない読後感を味わったのだ。
 それから都合5回目の読了であるが、とばしで読んだ回数を入れれば10回以上は読んでいるだろう。

 今年初めドラマという形で脚光を浴びた。
 本もムカツク表紙になってバカ売れしたらしい。
 ドラマは第1回目を見てやめた。
 つまらないかどうかは正直解らない。(初回しか見てないから)
 ただ、個人的見解を述べれば、第1回で「白夜行」の面白さの半分は失った(それ以上かも)と思う。原作を読まずに見た人はあのぞくぞく感を味わえずにスタートもしていないのに真っ先にゴールを見せられたのだから・・・。
 初回を見て自分の想い描く「白夜行」とは別物?いや異質物であると思った。
 それだけに、自分の持つ「白夜行」の世界感を壊されたくなかった。
 ただ、それだけだ。ああいう解釈を本当にしたのか、映像としての売りのために改変したのかは知らないが、同じタイトルを持つドラマとしては腹立たしい限りだ。

  「白夜行」は読者その人の持つ感受性や自分の生きてきた人生観によって、読む人それぞれがまったくといっていいほど違う読後感を味わう小説だと思う。
 故に唐沢雪穂の生き方を完全な悪女扱いする人もいれば、その生き方に共感する人もいるだろう。
 私は、共感したわけではないが何か人が生きていくうえでの強さを感じさせられた。
 ドラマでは幼少のころのトラウマが引金みたいな感じに描かれたと聞いたのだが、それは作者である東野さんが最も嫌う捉え方であるといわれていたが、自分も読んだ感想は幼少のトラウマによって引き起こされた悲劇などとはまったく解釈していない。

 雪穂の強さというか、精悍さは人としてあこがれの対象になり得るものだと解釈している。
 悪事に狂奔しているわけではなく、自らの生き方の証明。
 人は中途半端な生き物で、清廉潔白でやましいことがまったくない人などいない。どこかはきれいに生きようと思う部分もあれば、相反する部分も必ずもっているものだ。
 雪穂はその中途半端さを総て払拭し、悪に徹しきった美しさみたいなもの、凛として華やかで、毅然として揺らがないもの・・・。
 そんな印象を今でも持っているし、そう信じたいのだ。

 ただ、これは自分の捉えた「白夜行」である。他人がどう感じたかについては実際ちが〜うとはいいきれない。読んだ人それぞれの「白夜行」でよいと思うのだが・・・・・。
 
 しかし、ドラマはなんというか、そんなにセカチューの売れ行きを再現したいのなら、タイトルは「暗闇の中心で愛をさけぶ」にでもしてくれれば「白夜行」を意識しなくてもすんだものを・・・・・。
白夜行 (集英社文庫)

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