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zoom RSS 殺しの双曲線 新装版/西村京太郎

<<   作成日時 : 2006/08/20 07:44   >>

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殺しの双曲線
内容(「BOOK」データベースより)
都内で起きる連続強盗事件。東北の雪に閉ざされたホテルに無料で招待された6人の若い男女。強盗事件は双子の犯行とわかっていながら、兄弟どちらが実行犯か、警察は立証できない。一方、陸の孤島と化したホテルでは密室殺人事件が起きる。そして再び…。あざなえる縄のごとくに並行する二つの物語は、どこでどう結びつくのか。

(ネタバレ・感想)再読
 新版だとか、新装版だとか出せばいいというものではないでしょう。と言いながらまんまと買っている自分であります。
 本書は売れなかった時期の作品の中でも傑作の範疇に入る本格物です。

 自分は高校生のときに読みましたがよくもこんなことが考え付くなぁと当時は驚嘆したものでしたが、今読んでもそれほど古く感じないのは設定が孤立する雪の山荘を舞台にしているからなのかな?
 自分は現在のトラベルミステリーが好きになれずに「終着駅殺人事件」を最後に西村さんの作品から離れてしまいました。
 デビュー後10年間はまったく売れなかったという西村さんですが、自分はその時期に書かれたもののほうが断然好きです。

 都内で起きる連続強盗事件。
 同時期に、東北の雪に閉ざされた山荘に無料で招待された6人の若い男女。
 強盗事件は双子の犯行。兄弟どちらが実行犯か?
 陸の孤島と化した山荘では第一の事件が・・・。
 並行する二つの物語は、どこでどう結びつくのか。
 巻頭では著者から
 「この推理小説のメイントリックは、双生児であることを利用したものです。」
 という読者への解説から始まります。

 アガサ・クリスティーの名作「そして誰もいなくなった」に敢然と挑戦した作品であることは間違いありませんが、本書の落としどころは解っていてもなかなか推理できませんね。
 「双生児」であることを使ったトリックであると解っていながら細部にいたる伏線には気づくことがかなわない巧妙さが冴えています。

 動機などはこの時期にみられる社会性を取り込んだかたちに人間の業とでもいうのか罪深い人は誰なのか?を問うている感じをうけます。
 被害者達がほんの少し手を差し延べるだけでもこの事件はおきなかったはずである。
 もはや刊行されてから30年が経過した今でも本書に書かれた動機は、充分に誰の身にも降りかかり得る出来事である。
 極度の無関心が招いた悲劇と一笑に伏せない何かがあるミステリー。
殺しの双曲線 (ジョイ・ノベルス)

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