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zoom RSS 13階段/高野和明

<<   作成日時 : 2006/08/23 07:14   >>

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13階段
内容(「BOOK」データベースより)
無実の死刑因を救い出せ。期限は3ヵ月、報酬は1000万円。喧嘩で人を殺し仮釈放中の青年と、犯罪者の矯正に絶望した刑務官。彼らに持ちかけられた仕事は、記憶を失った死刑囚の冤罪を晴らすことだった。最大級の衝撃を放つデッド・リミット型サスペンス!第47回江戸川乱歩賞受賞作。

(ネタバレ・感想)
 いったいいつ買った本だよ!
 という感じですが、積まれたままであるのもいかんなぁとやっと読破できました。
 映画にもなっているようですが、原作を読むまでは観ないでおこうと思い、今度観てみようかな・・・。

 正直読んでみて、もっと早く読んどけば良かったかな、と思いました。
 タイトルにもなっている13階段。これにまつわる書類の流れにはへぇ〜とちょっと感心したりもしながら、内閣改造が死刑執行に与える影響やら、死刑制度の裏側を見たような・・・しらないことが豊富に含んでおりかなり勉強させてもらいました。
 
 元刑務官の南郷の体験として描かれる死刑執行の場面はリアルな気もしながら、優等生の回答を見る感じもありながら・・・。
 自分にそんな経験は当然ないし、苦悩する必要もないので実感できないだけかもしれませんが、取材による真実ならばちょっと怖い気がします。

 本書は死刑制度そのものについて言及してもいないとは思います。それでも書かれている内容はかなり考えさせられるものですね。
 犯罪者への報復であるとする応報刑思想と、犯罪者を教育改善して社会的脅威を取り除くという目的刑思想。
 「人が人を正義の名のもとに裁こうとする時、その正義には普遍的な基準など存在しないということだった。」
 当然人によるのでしょう。ある一面を見て総てを当てはめられないのが人の背負う業でしょうから。
 絶対的な正義などない。誰かにとっての幸福が本人にとっては不幸にもなりえるのだから・・・。

 冤罪事件、刑罰の存在意義?誰のために、何のために…法が絶対ではありえないはずなのに・・・。
 「人間の心に復讐心があり、その復讐心が喪われた他者に対する愛情であり、そして法というものが人間のためにある限り、生命刑を含む応報刑思想は是認されるのではないか。」
 法は法のためにしか存在していないのではないだろうか?人の為に法が存在するのなら法によって苦しんだりはしないはずではないか?
 結局は時代に合わせた法改正はいつも行われていて落ち着く暇がない。人によって生まれた法が絶対であったりしてはいけない。

 かなり重いテーマを題材に描かれた本書であるが、ミステリとしても充分堪能できる箇所を用意してうまく最後の展開まで繋げている。
 ただ、犯人解明?といっていいか解らないが唐突すぎる感じはあったかな?
 
 まぁ快作であることは間違いないかな。ちょっとその他の作品も探してみることにしましょう。
13階段

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