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zoom RSS 東京ダモイ/鏑木 蓮

<<   作成日時 : 2006/08/25 07:22   >>

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東京ダモイ
 内容(「MARC」データベースより)
 男は帰還(ダモイ)を果たし、全てを知った。極限の凍土・シベリア捕虜収容所で起きた中尉斬首事件。60年間の沈黙を自らに強いた男が突如、姿を消した-。風化する歴史の記憶を照射し、日本人の魂を揺さぶる本格ミステリ。
第52回江戸川乱歩賞受賞作    

(ネタバレ・感想)
 第52回江戸川乱歩賞受賞作。
 この頃戦争にまつわる書籍を続けて読んでいる感じがする。
 その上現実の世界では小泉首相の靖国参拝でまたも大騒ぎである。政策的には頷けないがこの点に関しては良かったのではないかと思っている。
 歴史、歴史と中韓はいう、反省がない?自国で敵視政策を展開しながらいう言葉からはA級戦犯が合祀されていようがなかろうが関係ないのではないかと思えてくる。
 とにかく批判しさえしておけば、まだまだ金が取れるし永久に頭が上がらないだろうというパフォーマンスなのではないか?

 と話がまったくそれてしまった。
 本書を読みながら思ったことは、自分はほんとに上っ面の戦争史実しかしらないんだなということである。
 収容所暮らしを強制された話を知ってはいるものの、国が敗戦の方に兵士を提供したなどと正直まったく知らなかった。
 もっと歴史の真実を日本人としては知っているべきではないのか?

 戦後のシベリア抑留兵の実態を描きつつ、60年前に収容所内でおきた不可解な殺人の謎を現代から解き明かすという中々凝った構想でかなり興味深く読んだ。
 捕虜収容所での生活は零下50度の極寒の地、まさに古処誠二さんの「ルール」にでてくるフィリピンのジャングルとは対極の位置にありながら、兵士たちの心情や自らの存在意義などに対する苦悩、戦争後の悲劇として生み出される物語にはかなり、通じるものがあるのだなと思った。
 心情的にはそうだが過酷という部分においての描写はいまのところ「ルール」を超えるものを知らない。
  
 本書が本格ミステリとして乱歩賞を受賞したということについてはいささか?である。社会派ミステリとよばれる範疇ではあるのだろうが、犯人は一人しか考えようがないし、その解明については俳句を使いそれらしくはあるのだが・・・。
 
 全体的には面白いと思いながらも、主人公がいまいちぱっと浮いてこないあたりもきついかな・・・、もう少し「心の密室は開かない」あたりをうまく拡げられなかったのかな?、と期待して読んだだけに、もったいない感じですね。
 高津や富岡の最後の武士の世界感には納得しながらも意外性にかけた感じです。
 受賞を機に更なる展開を期待します。
 
東京ダモイ

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「東京ダモイ」を読了
鏑木蓮さんの『東京ダモイ』を読了。講談社の内容紹介第52回江戸川乱歩賞受賞作男は帰還(ダモイ)を果たし、全てを知った。極限の凍土・シベリア捕虜収容所で起きた中尉斬首事件。60年間の沈黙を自らに強いた男が突如... ...続きを見る
Gotaku*Log
2006/08/26 23:22
(書評)東京ダモイ
著者:鏑木蓮 東京ダモイ価格:¥ 1,680(税込)発売日:2006-08-10 ...続きを見る
たこの感想文
2006/09/23 12:40

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