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zoom RSS 闇の底/薬丸 岳

<<   作成日時 : 2006/10/25 07:37   >>

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闇の底
内容(「BOOK」データベースより)
少女を犠牲者とした痛ましい性犯罪事件が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が首なし死体となって発見される。身勝手な欲望が産む犯行を殺人で抑止しようとする予告殺人。狂気の劇場型犯罪が日本中を巻き込んだ―。絶対に捕まらない―。運命が導いた、哀しすぎる「完全犯罪」。『天使のナイフ』の薬丸岳が描く、欲望の闇の果て。江戸川乱歩賞受賞第一作。

(ネタバレ・感想)
 本書を読み終えて数時間、自分の心の中で何かが消え入りそうになる。
 
 正義とはなんだ?

 テレビのヒーロー物よろしく、完全悪な人物などいない。
 人は人の仮面を被って生きている。世間一般的な姿を装っているといっても良い。

 犯人の所業は正義?犯罪?
 では、それを裁ききれずに再犯させてしまう今の法律とは・・・。
 性犯罪者パラフィリアとは異常者、それとも病人?精神錯乱者?作者は何を問いかけたかったのか?

 絶対に捕まらない。運命が導いた、哀しすぎる「完全犯罪」
 
 哀しくもなんともない、自覚がありながらそれを自制できない、精神の異常が崇高な所業へと昇華されることなど在り得ないではないか。

 犯行を殺人で抑止しようとするサンソンのバカさ加減は一体なんなんだろう。
 自らがその抑止できないことを内に秘めながら、解っていても殺人による抑制が可能なのだと言えてしまう精神がもはや崩壊してしまっているではないか。

 本作は小説としては良く出来た話だと思うし、肩透かしを食らったと思う様なこともなかった。衝撃を少なからず受けたのも確か、前回のような優等生的な部分がかなりなくなって淡々と物語を進めていく文章は好感のもてるものだと思うのだが・・・。

 当然読者の望む内容になどなり得ないのは解っているのだが・・・・。なんというか奥歯に何か挟まったまま終わりを見たような。社会派推理を全面に押してきたはずの作品が、突然ただのサイコになってしまったみたいな・・・。

 最後の結末に納得できないのはただ感情的なものだけだろうか・・・。東野流を真似たみたいに最後は読者に余韻を与える感じを狙ったのか?は解らないが、重い余韻で考えたのは何が言いたい訳?というクエスチョンマークがほとんどとなってしまった。

 作者の意図が最後まで汲み取れなかったことが歯がゆい。急がしすぎてゆっくり本も読めない中で読んだのが良くなかったのか、時期を見て再読をしてみよう。
闇の底

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