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zoom RSS 6時間後に君は死ぬ/高野和明

<<   作成日時 : 2007/05/24 18:35   >>

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6時間後に君は死ぬ
出版社/著者からの内容紹介
回りつづける運命の時計未来を賭けた戦いが始まる!
稀代のストーリーテラーが放つ、緊迫のカウントダウン・ミステリー
運命の岐路に迷う時、1人の予言者が現れる。
「6時間後に君は死ぬ」。街で出会った見知らぬ青年に予言をされた美緒。信じられるのは誰なのか。「運命」を変えることはできるのか。
未来は決まってなんかいない 明日を信じて、進むだけ

(ネタバレ・感想)
6時間後に君は死ぬ
 あと6時間―
 もうすぐ25歳の誕生日を迎える原田美緒は、通りすがりの青年から声をかけられる。
 「六時間後に君は死ぬ」・・・


 通りすがりの青年江戸川圭史(山葉圭史)には他人の未来、ビジョンが見える。原田美緒の未来を予見した圭史は、共にその未来を変えるために奔走するのだが・・・。犯人はなんとなくすぐにこの人しか考えられないという人なのです。しかし、何か引き込まれるドラマがあります。

時の魔法使い
 テレビドラマの「企画書」を作る仕事、プロットライターである朝岡未来。
 今月の生活費の心配ばかりするほどに貧乏な日々なのだが、脚本家への近道であるプロットライタ-をやめるわけにもいかない。うまくいかない日常の中で望郷にかられた未来は昔遊んだ神社へやってくるのだった。そこで出会った小さな女の子は・・・。


 佐藤さとるさんが書かれるファンタジーな世界を彷彿とさせる世界観に、なんだか懐かしくもあり、物悲しくもあるそんな心暖まるお話でしたね。
 一歩間違うと眉村卓さんのSFにもなりかねないストーリーではありますが・・・。

恋をしてはいけない日
 陽気に合わせて服を着替えるように彼氏を替えてきた未亜。ある日、中学の時から続いていた彼氏ある歴6年の記録が途絶える。それからはどんなにがんばっても彼氏ができない未亜は友人を介して占い師なる人物に会うのだが、そこで言われたことは、
 「今度の水曜日だけは、誰かを好きになってはいけないよ」との言葉だったのだが・・・。


 東野さんの「秘密」に雰囲気が似た切ない話ですね。最後にそうだったのかと気づいたときにはしてやられたと思いました。
 救われるのは山葉圭史の最後の言葉ですかね。
 「今日は、恋をしてもいい日だからだよ」

ドールハウスのダンサー
会議室の中は静かだった。それはあるオーディション会場の控え室。
 香坂美穂は今日もダンサーになることを夢見てオーディションに望んでいた。しかし、どんなにうまく踊っても、必ず「次」が未来に立ちはだかる日々でしかなかった・・・。


 ほんとになんというんでしょうね。この感覚は「誰も知らない小さな国」を読んでいるときに感じたものに近い気がします。内容はまったく違うのに受ける印象が同じ?
 連作短編というものでありながら1作1作が個々に輝いた珠玉のお話です。

 3時間後に僕は死ぬ
 他人の「非日常的な出来事」がビジョンとして見えてしまう山葉圭史。友人の結婚式に向かう直前になにやら不穏な空気を捉える。
 5年前に命を救った女性原田美緒との再会は圭史にビジョン写し・・・。
 「君のビジョンの中に僕が―」
 ―僕は死ぬ


 高野さんのこの頃の作品は、超常現象というのか特異な力を発揮するものが多い気がします。
 「K・Nの悲劇」「夢のカルテ」「幽霊人命救助隊」なども普通にはちょっと受け入れがたいものがモチーフになっていますね。憑依・多重人格・夢・幽霊・・・。
 しかし、これをうまくミステリーに馴染ませ、ファンタジックにそして郷愁さそう心の物語をふんだんに取り入れている感じです。
 これまでは面白いんだけどもう少しという想いがどうしても拭い去れなかったんですが、本書はこれまでの3作の不完全燃焼な部分をうまく取り入れてまったく新しい「驚き」を堪能させてもらいました。
 東野さんとはちょっと違った安心感が高野さんの文章にもあることを本書で再確認できたのは喜ばしいことです。
 未来は自分しだいだと本当に信じている今日この頃です。

 新作が待ち遠しい人がもう一人増えちゃいましたね。
6時間後に君は死ぬ

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「6時間後に君は死ぬ」を読了
高野和明さんの『6時間後に君は死ぬ』を読了。 講談社の内容紹介回りつづける運命の時計――未来を賭けた戦いが始まる!稀代のストーリーテラーが放つ、緊迫のカウントダウン・ミステリー運命の岐路に迷う時、1人の予... ...続きを見る
Gotaku*Log
2007/05/24 22:57
6時間後に君は死ぬ 高野和明
装幀は多田和博。装画は牧野千穂。 「小説現代」2001年9月号〜2006年12月号不定期掲載、エピローグ書き下ろしの連作短編集。 6時間後に君は死ぬ:殺される予言に原田美緒は圭史と未来を変える行動に。 時の魔法使い ...続きを見る
粋な提案
2007/08/01 00:23
「6時間後に君は死ぬ」
私に読ませたいと、ある人からもらった本。 なぜ、この本なのか、この本のどこなのか、 なぜ私になのか、 読んでいくうちに、その謎が解けていく。 ...続きを見る
月灯りの舞
2007/08/02 15:40
【6時間後に君は死ぬ】 高野和明 著
久々の高野さんの本だ。 「6時間後に君は死ぬ」、なんてそそる題名だろう。 ミステリィ、そのままじゃないか [:!?:] でも、長編だと思ったら、短編集だった。ちょっとガッカリ [:ひやひや:] ...続きを見る
じゅずじの旦那
2007/09/22 15:44
6時間後に君は死ぬ
 オムニバスの中編集で、タイトル作品のほか『時の魔法使い』、『恋をしてはいけない日』、『ドールハウスのダンサー』、『3時間後に君は死ぬ』の5作を収録している。 6時間後に君は死ぬ著者:高野 和明販売元:講談社Amazon.co.jpで詳細を確認する  『3 ...続きを見る
ケントのたそがれ劇場
2008/04/06 11:28

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
カイさん、今晩は、お久しぶりです。

これまでは、「『13階段』の高野和明さん」というイメージに捉われ過ぎていましたが、良い意味で、高野さんを覆っていた様々な印象を払拭してくれる作品になりました。

>東野さんとはちょっと違った安心感が高野さんの文章にもあることを本書で再確認できた
分かります、その感じ。
6時間後〜は、下手するとキワモノになる危険性を孕んだ作品だと思うのです。素晴らしい技量を実感させてくださったと同時に、安心して新作に手を出せる作家さんが一人増えた、という思いを強くしました。
眠り猫
2007/05/24 23:20
眠り猫さん、お久しぶりです。

 そうですねぇ「グレイブディッガー」以降は、ほんとにキワモノ方向に走ってるなあという感じでしたね。それでも何か離れていけない魅力があり続けました。
 本書の変化はほんとに嬉しい変化でした。今後も楽しみにしていきます。
カイ
2007/05/25 20:24

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