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zoom RSS チョコレートゲーム/岡嶋二人

<<   作成日時 : 2007/09/14 11:56   >>

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チョコレートゲーム (講談社文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
学校という名の荒野をゆく、怖るべき中学生群像。名門秋川学園大付属中学3年A組の生徒が次々に惨殺された。連続殺人の原因として、百万単位の金がからんだチョコレートゲームが浮かび上がる。息子を失った一人の父親の孤独な闘いをたどる、愛と死のショッキング・サスペンス。日本推理作家協会賞受賞作。

(ネタバレ・感想)
 なんとも得体のしれない怖さを本書から感じた。
 これが当時の昭和60年に描かれていたと思うと先見の明がありすぎる作品である。

 当初の発端は事故であり、それを隠蔽するためにさらに人を殺してしまうのだが、現代では、ほぼそれらしき事件が度々世間を騒がせている。
 作者はこの作品について「半径数メートルの至近距離にある謎」と述べているが、まさに至近距離である。
 中学生の間で起こった奇怪な連続殺人事件の謎と、至近距離に位置する息子への疑惑に苦悩する父親の肖像を見事に浮き彫りにした社会派な秀作だと思う。
 現代の人が読んでも、おそらく考えこんでしまう人もいるのではないだろうか?

 正直、チョコレートゲームの真相は、ほんとかよ!と、つっこみを入れたい感じもあるのだが、岡嶋さんといえばそこははずせないのだろう・・・か?
 ただ、流れとしてお金がからみ始めるという展開は少なからず現実にも起こりえることだとは思うのだ。 
 中学生というところが、やはり微妙な変換点ではなかろうか?高校生であれば最初から金がらみだろうしね。

 息子を信じていると思いながら信じきれないでいた近安の脳裏にこだまする息子の優しげな声が、なんとも哀切漂い、真実の究明を先へ先へと導いていく。

 ‘ねえ、このタオルいい?’

 本当の息子の声が聞けた最後の優しげな言葉。
 なぜこんなことにと嘆いたところで誰も帰ってはこない。

 真実の見えた悲しいドラマのラストで、少女に出会えていたことが、更なる悲しみを呼びながらも、唯一救われる思いがした。
チョコレートゲーム (講談社文庫)

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