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zoom RSS 告白/湊かなえ

<<   作成日時 : 2008/10/20 20:37   >>

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告白
双葉社
湊 かなえ

ユーザレビュー:
湘南ダディは読みまし ...
今期最高傑作かも.. ...
読み進めずにはいられ ...
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<内容紹介>
我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。

(ネタバレ・感想)
 告白されていく文章にのめりこみ暗黒世界に漂い彷徨うように最後まで導かれてしまった感じではある。

 教壇から語られる教師の台詞のみで埋め尽くされた第1章の聖職者はまさに作者の筆力の表れであり圧巻である。
 よくもここまですらすらと続けざまに台詞を巧妙に配置できるものだと関心した。
 
 作者は、完全ではない少年法に守られている少年少女たちの奇行、倫理観の欠如、そして失えないものであるはずの命の捉え方、 世情のニュースで報告されてくる風潮に疑念を抱いているのだろうと感じる。
 少年犯罪に対する想い、憤り、怒り、疑念が文章を通して迫ってくる感じは恐怖を感じさせるのだ。
 引き込まれるように読ませる作品だと思うし、事実非常に惹きつけられて読み終えた。

 しかし、それでもこの小説を手放しに賞賛する気にはなれない。

 この小説は第29回小説推理新人賞を受賞したそうだが、本書が推理小説として成り立っているかと考えるとちょっと疑問符かも・・・。
 女教師による単なる復讐劇が文章として恐怖を誘ってくるのだが、それだけなのだ。
 そして少年少女の考え方があまりにも利己的で救いがないところなども、人の持つ負のエネルギーの塊に吸い寄せられたからに他ならない気がするのだ。

 大事なひとを殺されたときに人はどのように生きていくべきなのか?
 ということではない。
 復讐を前提に本書は成り立っているため、それに対しての逆のアプローチをするアンチテーゼがない。
 そのため、この置かれた世情に憂える言葉が溢れているのかと思えば、ただ自分の想いだけを書き綴っただけに終始してしまい、ただ溢れているだけなのだ。
 
 そこには何の答えもない。復讐することを切々と語る話であるなら、第三者的な別の意見も欲しかった気がするのだが、各書評が絶賛していただけに、読み終わったときに何とも拍子抜けしてしまった。
 ラストが想像できる範疇内であったことも残念なところである。
 復讐が成立し、更生への第一歩とならんことを願う。

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