容疑者Xの献身/東野圭吾

容疑者Xの献身
(あらすじAmazonレビューより)
数学だけが生きがいだった男の純愛ミステリ
天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は愛した女を守るため完全犯罪を目論む。湯川は果たして真実に迫れるか

(ネタバレ?感想)
 もはや言わずと知れた直木賞受賞!
 はや3回目を読了しました。
 本格か否かでかなりもめてるサイトもありましたが、そんなことはどうでもいいのです。東野さんはミステリ作家ではなく小説家なのですから。

 人それぞれ思うところはあるでしょうがこだわるべき点が的外れのような気がします。
 読者としては楽しめました。それで充分です。

 あれが純愛なのかどうかは自分としても判断しかねますが、無償の愛であるといわれればそうなのかなとも思います。
 「これのどこが純愛?きもいおじさんじゃない」との辛辣な書評の方もおられましたが、自分をあそこまで貶めることを普通は理解できないでしょう。
 「自分を良く見せたい」と思う願望を少なからず誰も持っているし、自分もその中の一人であると自覚しています。
 誰が、好き好んで「自分は破廉恥極まりない人間」だと言えるでしょうか?
 正直、自分には出来ません。

 故にあの行動が、あまりにも人としてかけ離れていいるからこそ純愛と写る部分は、やはりあるのではないでしょうか。

 しかし、そこらへんは東野さんの心理描写にやられたな・・・・・というところです。
 いつのまにか感情移入させられてしまって。

 石神の最後の慟哭が胸に突き刺さりました。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック