レストア オルゴール修復師・雪永鋼の事件簿/太田忠司

レストア オルゴール修復師・雪永鋼の事件簿
内容(「BOOK」データベースより)
鋼は、心の痛みを抱えながら、愛犬・ステラとともにひっそりとオルゴールを修復する日々を送っていた―ある女性と出会うまでは。彼女・飯村睦月が持ち込んだオルゴールからは、彼女の父親が聴いていたのとはまったく違う曲が流れるというのだが…。持ち主の想いが込められたオルゴールとともに持ち込まれる奇妙な“謎”。そして鋼を苦しめる“過去”には一体なにが?鋼と睦月を待つ運命は―。アンティークオルゴールの音色のように、哀しくて優しい物語。

(ネタバレ・感想)
 霞田志郎のシリーズにちょっと似た感じを受けました。
 短編5話という形式ながら実質は総て繋がった話になっているあたり、ついついページを繰る手が止まらなくなりました。

 オルゴールのレストア(修復師)雪永鋼、心に抱える痛みを持ちながら、静かにオルゴールを修復する日々を愛犬のステラと共に過ごす。

 持ち込まれる壊れたオルゴールには決まって壊れた心が引鉄になっているもので・・・。
 知らず知らずのうちに心までもレストアしていく鋼。
 本人にはそんな意思はないようだが、心救われた人たちからは感謝の手紙が届くのだ。

 正直なところもう少し本格志向に傾いている話であると考えていたのだが、殺人の類は一切ない。
 オルゴールにまつわる奇妙な事象を明かしていき、修復する。
 それは、あたかも自分の心の傷を埋めていくがごとく、優しい音色に、綺麗な装飾に・・・。

 誰もが知らず知らずのうちに人を傷つけ、そして癒していくのだろう。
 どんなに人から傷つけられたとしても、それを救い癒していけるのもやはり人の思いやりやちょっとした優しさなのだから・・・。
 
 本作には様々なオルゴールが登場する。文面から想像する華麗さ、音色、優しさ・・・一度見てみたいと興味をそそられたお話でした。
 次回はもう少し本格志向も加味できると銀から金へ化けそうです。

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