夢のカルテ/高野和明+阪上仁志

夢のカルテ
内容(「BOOK」データベースより)
銃撃事件に遭遇した麻生刑事は、夜毎の悪夢に苦しめられていた。心理療法を受けようと決意した彼は、来生夢衣という不思議な雰囲気をたたえた女性カウンセラーと出会う。やがて麻生は、夢衣に特殊な力があることを知る。彼女は、他人の夢の中に入ることができたのだ―。夢の力を信じた二人の愛の物語。

(ネタバレ・感想)
 なんというか久しぶりの更新ですなぁ・・・。
 中々本を読む態勢が整わないわ、読む気にもなれないわで半年近くを過ぎてしまいました。

 「夢のカルテ」は読みかけたまま1年以上放置していた本ですが、久しぶりに本を読んで穏やかな気持ちになれた本でした。

 心理カウンセラーである来生夢衣は他人の夢の中に入り、その人の見る夢を間近に見ることで夢を分析して患者の心を癒していく。
 自らの能力に悩みながらも、救いを求める心の闇を真摯に解決へ導いていく夢衣。
 
 人は誰もが夢を見る。
 まったく意味の解らない夢・・・なぜこんな夢を見てしまうのか・・・?
 夢を通じて心をつなげていく来生夢衣。
 なんともファンタジックな装いのなかに絡められていくミステリー。
 映像からの出身である高野さんの表現はやはり読んでいて映像が想い浮かび易いですね。 東野さんも文章は映像を思い浮かべてから言葉にするそうですが、映像が想い浮かぶ文章は読みやすくて非常に良いです。

 装丁がまたぴったりですよね。
 心理学の知識がふんだんに盛り込まれていて、転移だの逆転移だの専門用語が多くまどろっこしい処もありますが、淡い恋心とファンタジーに浸り、ちょっと素直な自分の心でものぞいてみたくなる本でしたね。

 ぜひこの幻想的な風景をドラマにしてほしいと思える一冊でした。

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  • 夢のカルテ、高野和明+阪上仁志

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