密室殺人ゲーム王手飛車取り/歌野晶午

密室殺人ゲーム王手飛車取り
[内容]
“頭狂人”“044APD”“aXe”“ザンギャ君”“伴道全教授”。奇妙なニックネームをもつ5人がインターネット上で殺人推理ゲームの出題をしあっている。密室、アリバイ崩し、ダイイングメッセージ、犯人当てなどなど。ただし、ここで語られる殺人はすべて、現実に発生していた。出題者の手で実行ずみなのである…。茫然自失のラストまでページをめくる手がとまらない、歌野本格の粋。

(ネタバレ・感想)
 ありえない!
 いや、あってほしくはない。そんな内容ですねェ。

 現実にこんなことが起こってはいないと信じたいところですが、ここ毎日のように新しい殺人事件のニュースがやっているんですよね。
 歌野さんもこの案は1988年に考え付いていたんだけど、その時はあまりにもふざけてるだろうと一度は捨てたらしいのです。
 ところが現代の状況では起きてもおかしくないぐらいの状況にあると思い筆をとったらしいのですが・・・。
 まさに図に当たる感があってちょっといやな予感がしました。
 今は真似するよりもさらに進んで、アレンジされて世にもたらされる感じがあって怖いんですよね。

 内容的にはどうなんでしょうかねぇ・・・。
 なんというんでしょうか、ミステリを読んでいるというよりは探偵クイズを延々と見せられている感じですね。
 もっと自分は歌野さんの虜だった気がするんですが、どうもこの頃歯車がかみ合わない感じは否めません。
 
 最後のオチはなんとなく頭狂人の独白が現れた時点でまさか?お互いの誰かがって気はしてたんだけど、そう持っていっちゃうとなんだかなぁ・・・という気がしてしまうんですけどね。
 というより推理小説におけるトリックに愉しみを見いだせなくなってるのかなぁ・・・。
 う~ん次回作に期待しましょう。

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