氷の華/天野節子

氷の華
内容(「MARC」データベースより)
結婚12年の隆之と恭子は、誰もが羨む夫婦生活を送っていた。ある日、恭子のもとにかかってきた夫の愛人と名乗る女からの電話。そこで告げられた事実が、彼女を殺人へと駆り立てる。罠が罠を呼ぶ、本格ミステリー。

(ネタバレ・感想)
 なんとデビュー作なのです。
 しかも還暦を迎えられているというから、ちょいとびっくりしました。

 正直なところこんな書き方は失礼なのだろうけど、古き良き時代、足で真実を掴み取る刑事、頭の切れる犯人、徐々に積み上げられる真実、犯人との対決、昔懐かしい推理小説を心行くまで堪能させてもらった感じですね。
 
 初期の西村京太郎さんの作風に似ているなぁと感じたのですが、いや・・・この場合は夏樹静子さんに似ているというべきかなぁ・・・?
 まあ、それだけにとどまらずに最後まで二転三転とまったく飽きさせずにテンポ良く読むことができました。

 犯人は最初から解っているのにいつのまにか、もしかしたらこれもどんでん返しがあるのかと思わされるほどに細部まで考えられていたのではないかと思います。
 倒叙ミステリをこんな形でアレンジできるとはなかなかの力量を備えたかたなのでしょうね。

 鉄壁のアリバイ ゆるぎないトリック 息詰まる心理合戦、人生のプライドを賭けた犯人と、戸田警部補の闘い

 「誰にも屈しません。もちろん警察という権力にも!」

 意地と矜持と虚栄に満ちた女性の目指した完全犯罪が・・・ 

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